認定企業の声


大阪製ブランドサミット

登壇企業3社によるパネルディスカッション

2022年2月、大阪製ブランド認定事業者間交流会「大阪製ブランドサミット」を開催しました。
イベントでは事業者間の交流を行うとともに、大阪製ブランドを代表する3社に登壇いただき、商品開発や販促・広報についてなど、3社が飛躍し続けるわけをお聞きしました。

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株式会社ナカニ

代表取締役 中尾弘基氏

1986年生まれ35歳。4年間営業として電動工具メーカーに勤務後ナカニに入社。営業部長・専務取締役を経て2021年6月代表就任。3代目の婿養子。

手ぬぐい業界に革命を起こし
たゆまぬブランド発信力で飛躍し続ける

株式会社ナカニは、手ぬぐいの産地・堺市の毛穴町で1966年に創業した注染工場。「注染」は、明治後期に大阪で生まれた浴衣や手ぬぐいを染める技法だが、時代とともに手ぬぐいの需要が激減。2代目社長(現会長)が「若い人がやってみたいと思える商品にしていかないと注染の先はない」という思いから2008年、オリジナルブランド「にじゆら」をリリース。
注染ならではの「にじみ」と「ゆらぎ」をブランド名に盛り込み、熟練の職人技とデザイナーのコラボレーションにより誕生した斬新な商品は、一躍メディアから注目を浴びる。
2022年現在、直営店は大阪の梅田と中崎町、東京の御徒町と日本橋、京都三条と神戸に6店舗を展開。
多方面へのブランド発信で、自動車メーカーのレクサス、JR東日本、海遊館など企業とのコラボレーション事例も多数。
海外向けの手ぬぐいとして開発した「SACUTONE(さくとね)」(壁掛けカレンダー型の手ぬぐい)が2015年度の大阪製ブランドに認定。従業員46名。
職人20名と企画、デザイナー、店舗スタッフで運営。

藤田金属株式会社

代表取締役社長 藤田盛一郎氏

1981年生まれ41歳。2020年11月、4代目社長に就任。2人の弟とともに3兄弟で会社を支える。

商品の開発から売り方まで独自路線
想像を超える新展開にも目が離せない

大阪の八尾市にて1951年創業。社員数19名で平均年齢35歳と金属加工の製造業としては若手が多い。
会社のスローガンは、「これまでの暮らしを豊かにする金属」。重苦しいイメージの金属を「軽い優しい便利な金属」へ変え、「家庭で笑顔を生み、便利さを感じていただきたい」という想いでモノづくりをしている。
2010年度、同社主力製品の鉄フライパンは販売数4,733個。2018年度に大阪製ブランド認定された「フライパンジュウ」は、2021年度18万個の売り上げを達成。
日本で同社だけが持つプレス加工技術により20%の軽量化を実現し、「軽くてさびにくく、こびりつきにくいフライパン」に仕上げた。フライパンジュウはSNS等でも話題になり、2021年、世界三大デザイン賞のレッド・ドットとiFデザインをW受賞。
またお客様に合わせて1個1個カスタマイズする「フライパン物語」も好調。工場では「オープンファクトリー」の実施やYouTubeで24時間工場を見学できるなど、次々に仕掛けるユニークな取り組みでメディアから熱い視線を浴びる。

株式会社リゲッタ

代表取締役・靴職人 高本やすお氏

1975年生まれ46歳の2代目社長。三人姉弟の末っ子でB型。家族は妻と息子が2人。

家族5人から従業員100名に
人生を変えた履き物で世界へ歩を進める

1968年大阪市生野区にて「タカモトゴム工業所」として履物製造業を開始。2006年に法人化「有限会社シューズミニッシュ」を経て、2020年に「株式会社リゲッタ」に社名を変更。
家族5人でスタートし、現在従業員は正社員50名、パート・アルバイト50名の計100名。経営理念の「楽しく歩く人をふやす」には、「人生も楽しく歩いて欲しい」という想いが込められている。
もともとは下請け中心だったが、2005年に「Re;getA」をブランド化、2009年に「Regetta Canoe」を商品化したことで一転。
その後同製品で大阪製ブランドに認定され、グッドデザインアワード2019、なにわの名工、大阪テクノマスターも受賞。
生野本店と中崎町の直営店をはじめ、パートナーショップは国内外合わせて約40店舗。
企画・開発、デザイン、生産管理を自社で行い、生野区のさまざまな会社とバトンリレーで400人以上の方々と年間70万足を作り上げる。
ワークショップや合宿、自己評価面談、リゲッタの靴を履いている人を見たら「ありがとう」というイベント、中期経営計画を演劇で表現するなどユニークな社内活動も注目を集める。

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