インテリア・家具・雑貨
役割をまっとうした「廃材」がもう一度家具として、新たに歴史を刻んでいく。
パレット古材テーブル
役割をまっとうした「廃材」が
もう一度家具として、
新たに歴史を刻んでいく。
Give old materials that have fulfilled their roles a new life.
Upcycling turns waste materials into furniture.
パレット古材テーブル
OLD PALLET TABLE
株式会社パレットハウスジャパン
PALLET HOUSE JAPAN Co.,Ltd.
https://www.pallet-house.jp/simulation/
パレットとは荷物を載せるための荷役台。物流現場で活躍するが、使い古された後は年間約90万トンもの量が産業廃棄物として捨てられる運命にある。それらを回収し、ダメージ感を活かしてヴィンテージテイストの家具へと生まれ変わらせたのが「パレット古材テーブル」だ。通常、家具には硬質の広葉樹を乾燥させ、含水率を10%以下にして使用するが、パレット材は雑木を生木のまま使用しているため、含水率が20%もある。まして違う樹種を何種類も組み合わせるとなると至難の業。そこでまずは、パレットを解体し洗浄のうえ天日干しをして乾燥させることからスタート。次に均一な厚さにカットし、それらを合板に貼りあわせて模様をつくり、プレスする。最後に反りを防ぐため、天板裏に金具を取り付けてようやく完成する。こうして、写真のネイティブアメリカンのナバホ柄以外にも、モザイクやヘリンボーン、ユニオンジャックなどの多様な柄を表現している。
手がけたのはパレットハウスジャパン。廃棄物の再利用やアップサイクルは今日、SDGs(持続可能な開発目標)の一つとして関心が高まっているが、それ以前から同社は「廃材に命を与え、もう一度社会に戻してあげたい」そんな想いで取り組んできた。彼らの夢は「廃材から世界のブランド」になること。いろんな国から海を渡ってきたパレットがここでつながり、再び世界へと発信される。その未来は遠い話ではなさそうだ。
Waste wood pallets are collected from all over the world to be reborn as stylish dining tables through upcycling (remaking). Pallet House Japan Co., Ltd. breathes new life into waste materials and returns them to society as “old pallet” tables. Combining different materials results in unique patterns. Each table is totally different from the others.
廃材専門の家具づくりをおこなう異色の工房。廃材による内装、リノベーションも手掛けている。最近では商業施設のフードコートや大手企業のオフィスなども手掛け、その傑出したセンスと技術力には定評がある。