日用品・キッチン用品
伝統を次世代に届ける〝器〟。 ほんのり優しい気持ちをつなぐ。
mocca〈杢花〉 / らんま職人の花小皿セット
伝統を次世代に届ける〝器〟。
ほんのり優しい気持ちをつなぐ。
A dish that inherits tradition to the next generation.
Connecting subtly warm feelings.
mocca〈杢花〉 / らんま職人の花小皿セット
mocca / Ranma maker’s flower small dish set
地場・伝統技術部門
木下らんま店
Kinoshita Ranma workshop
http://www.ranma-ya.com/
洋風の生活スタイルが浸透することで消え行くものがある。欄間もそのひとつ。欄間は日本の木造住宅の茶の間、客間などの鴨居の上に採光、通風を良くする実用性とともに、室の品格を保つための室内装飾として取りつけられてきた。400余年の歴史をもつ伝統的工芸品「大阪欄間」は格調と気品があり、技術の優秀さ、国内の銘木を使用した優雅さなどで高い評価を受けている。江戸時代以降、木材の集散地であった大阪の堀江・横堀に職人が多く集まり、発展を遂げた。そんな堀江の欄間職人にルーツを持つ木下らんま店の木下朋美さんは、この伝統を絶やさぬため技術や技法を駆使し、現代人にライフスタイルを提案できる新たなものづくりを始めた。花のデザインと木の杢目の融合を楽しんでもらいたい、そうした思いから名づけられた、mocca〈杢花〉は、ウメ、バラ、ランと3種の花をモチーフにした小皿。それぞれの特徴を表現し、和菓子などをのせると繊細な美しさを引き立ててくれる。国産のヒノキを使用し、ひとつの木塊から3枚を並べて彫りだす。下絵をまず荒削りして、図面では描けない曲線と凹凸をひと彫り、ひと彫りカタチにしていく。じっと眺めると、質感、風合い、触り心地、香りまで本物の木の魅力を存分に感じられる。かつて欄間は生活のゆとりや遊び心の象徴だった。ここにとっておきのお菓子をのせて、丁寧に煎れたお茶を楽しむ。それは本物の良さを知り、かつて持ち得た心の豊かさを取り戻すことへの第一歩となる。
By utilizing the carving technique of Osaka Transoms, a traditional handycraft with over 400 years of history, these three types of flower-shaped small dishes are carefully carved out of a single piece of Japanese cypress wood, bringing out the delicate beauty of traditional Japanese sweets and the like when they are placed on it. You can feel warmth unique to hand carving from these gems.
杢目の美しさ、可愛らしいフォルム、そして手彫りならではの温もりがある。和菓子をさり気なくのせてみたり、金平糖のようなカラフルなものを置いてみたり。何をのせようかと夢も膨らむ。
デザイン/ナカジマミカ