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日本の伝統を現代と和えて本を持つ喜びが増すブックカバー。
すだれブックカバー
日本の伝統を現代と和えて
本を持つ喜びが増すブックカバー。
A book cover providing more joy of holding a book with a blend of Japanese tradition and modernity.
すだれブックカバー
Rattan blind book cover
地場・伝統技術部門
杉多製簾株式会社
Sugita Seiren Co., Ltd.
http://sugitaseiren.co.jp/
日本人の暮らしの知恵は機能的で、しかも美しいものが多い。たとえば木の葉が揺れ、爽やかに頬をなで、風鈴の音が響く夏の風物詩「すだれ」。これは富田林の産業として江戸時代後期に発展した。その結晶とも言えるのが伝統的工芸品「大阪金剛簾」だ。天然竹を活かした優雅で格調高いすだれは、室内装飾品として使われ、日本的な雰囲気のある優雅な美しさを備えている。平安の昔、寝殿造りの御座所の“おみす”に端を発したすだれの情趣と風格を現代に受け継ぐ杉多製簾は、継承された技術を基礎に今もすだれの可能性を追求。生活に寄り添うアイテムとして、大阪芸術大学の学生たちと共に文庫サイズの「すだれブックカバー」を開発した。木製、竹製の国産すだれをつかったこの商品は、自然素材の持つ風合い、そして手触りも格別だ。まず通年使われることを考えて、季節を感じさせない色や柄が選ばれている。黒は材料の状態でドブ漬けしてシックに染め、すだれ生地には模様編みが施されている。すだれは編んだ方向に柔らかくなり型崩れしてしまうが、これには布で内張りし、さらに合皮やお座敷すだれのへりで縁取りして対応。片方は折り返しになっており、本の厚さにあわせて調整できる。平安時代には部屋の仕切りとして使われたすだれは、今は室内の目隠しとして使われることも多い。そして本の表紙を隠すブックカバーも、日本独自の文化のひとつ。出会うべくして出会ったこの組み合わせは、日本人の奥ゆかしい美意識をも表現している。
This rattan blind book cover is made utilizing the technique of Osaka Kongo Blinds, a traditional craft. Featuring domestically produced wooden blinds, this book cover provides the excellent texture characteristic of natural materials and a perfect hand feel. It is lined with cloth and bordered with artificial leather, allowing it to prevent shape loss. Adjustable according to the thickness of a book.
すだれの特性として、そのままにしておくと擦れてバラけてしまう切り口の処理は、手触りの良い合皮やお座敷すだれに使用されるものと同じへりを用いて丁寧に縁取られている。